年末年始にいろいろ行ってきた。〜アンコール・ワットという寺院〜
春先に風邪を引きまして。
強烈な頭痛だったもので、近くの総合病院に行ったんですよ。
そこには転んだらそのまま寝たきりになっちゃうんじゃないかと思われる年齢の医師が。
医者:「頭のCT撮りましょ。」
俺:「はい・・・。」
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医者:「うーん、こりゃぁ!!」
俺:「えっ、はい?」
医者:「この頭、なーんにも無いね!!」
何も無くて結構です。
さて、本題。
その1
その2
その3
その4
その5
その6
の続き。
絡みつくガジュマル
ガジュマルというのは、この地方によく生えている木。
木の根元に行くに従って根っこの部分が広がっていくという独特の形状をしている。
↑こんなんですねー。
さて、この木がうっかり遺跡に生えてしまうとどうなるか。
↑びたっ
そうなんだよね、絡みつくんだよ。
↑にょきにょき
大阪のおばちゃん:「漫画やないねんからー」(想像)
↑言いようの無い生命力を感じる。
1000年近くもこの場所にある寺院。
そのうち数百年は誰にも気づかれずにたたずんでいたと言われる。
この遺跡が海外に知れ渡ったのはわずか170年前のこと。
その間、このガジュマルはずっとこうやって生き存えてきたんだろう。
↑ゲームにこういうシーンあるよね。
クメールの踊り
ツアーお約束の、何とか劇。何とかダンスとも言う。
↑ちょっと遠い。
そんなに激しい踊りでもなく、割と優雅な感じ。
↑みんな楽しそうなのがいい!!
↑ぱちぱちぱちぱち
すごく良かった。
すごく良かったんだけど、男一人で飯食いながら見るものでもないなと思った。
家でテレビ見てるみたいだ。
レストランはイヤだ
初日の昼食は、なんかちょっとオシャレなレストランで食べた。
こう、ヤシの実にカレー風味の川魚なんかを詰めてね。
↑器が柔らかいと何かと気を遣うなぁ
思いのほか優しい味。
そんなに辛くないし。
↑美味しそうでしょ。美味しいよ。
でも、ちょっとばっかし高いのよ。
高いっつっても500円くらい。
ただ、地元の人なんかいないし、だいたい俺は一人だし。
もっと適当な所で適当に食いたい。
ってなワケで、次の日からは市場で飯を食うことにした。
↑あぁコレだよこの感じ!最高じゃん!
※ちなみに後ろのマンションは観光客用。人はほとんど住んでいないらしい。
そこで食ったのは牛肉チャーハン的な何か。
↑こんな食事を待っていた!!
これが美味いのなんのって。
ちょっと甘辛くてね。
しかも100円足らず。
東南アジアでコーヒーを頼むと必ず驚異的な甘さのコーヒーを出してくれる。
↑こういう地域は氷が怖いですね!!オイラは平気だけど!
↑どの国のどの市場に行っても必ず犬か猫がいる。飼ってるのかどうかわからないでお馴染みの。
アンコール・ワット遺跡群
昨日行ったのは、アンコール・トムと言われるちょっと新しめの遺跡。
今日はアンコール・ワットに行く。
↑その辺に猿がたくさんいるのもおもしろいんだぜ!
お猿さんを眺めてちょっと歩くと、もうアンコールワット到着。
↑壁。壁なんだけど、なんか彫刻。
今日はいろいろ登る日だったらしい。
↑王様がこの上に座って下を眺めていた・・・・・・とか何とか。
高いところに行くと、この遺跡はやっぱり森の奥深くにあるんだな、と実感する。
それと共に、カンボジアという国は先の内紛以外ではあまり食料に困らなかったというのもなんとなくわかる。
森が豊かなんだよね。
↑豊かな森に囲まれる寺院。自然の音が聞こえる。
ビルで言ったら4階か5階くらいの高さなのかな。
この石造りの寺院、屋上に当たる場所は何も無いわけではなく、いくつものさな広場の間を縫うように渡り廊下が張り巡らされている。
この渡り廊下、壁も窓も屋根も恐ろしく細かい彫刻が彫ってある。
↑渡り廊下。広場に出ることもできるよ。
そして窓から外を眺めると、いつの間にかすごく高い場所に来ていることに気づく。
↑ひ、広い!!!
高い場所から眺めると、このアンコールワット寺院が恐ろしく広く、そして幾何学的な美しさを持っているのがわかる。
↑超ズーム。人のサイズと見比べるとこの寺院の広大さがよくわかる。
どんな人たちが住んでいたんだろう。
どんな儀式をやっていたんだろう。
すごくワクワクした。
↑手書きの設計・・・・・・だよね。すごい。
実は江戸時代、この寺院に日本人がやってきたらしい。
そしてその頃、日本には既にアンコールワット寺院があることが伝わっていたらしい。
↑その時の落書き。よ、読めない・・・・・・。
クメール・ルージュの傷跡
最初、ヒンズー教寺院だったこの場所は、後に仏教寺院に改修されている。
そのため、いろいろな場所に仏像が置かれているんだけど、その仏像はクメール・ルージュ(ポル・ポト派)政権時代にことごとく破壊された。
医師、教師、技術者という知識を持った人は殺され、果ては文字が読めるだけで殺される。そんな時代。
仏教もその対象となり、寺院はおろか仏像も破壊された。
最初はカメラを向けるのもためらわれた。
でも、この金の布をかぶせられている仏像を見て、この寺院を大切にしている人たちがいるということを誰かに伝えたい。
そんな思いにとらわれた。
↑こういう彫刻も、黒いところはオリジナル、白い場所は近年、破壊された場所を修復したところとのこと。
多くの命を残酷に奪ったクメール・ルージュも、平安を祈る人々の強い気持ちだけは奪えなかったということだろう。
↑破壊され尽くした場所もある。でも、何年もかけて修復するとガイドが強い目で言った。