ハードウェア担当者がいらなくなる日。
クラウド化って。
蛇口をひねれば水が出てくる。
プラグを刺せば、電気が出てくる。
ってコトは、ソケットを刺せば、情報が出てくるのか。
もうちょっとしたら、もうちょっと変わる。
社内サーバとか、自社のクライアントとかを保守する人ってどの会社にもいるよね。大きな会社だと情報シスとかって部署になってたり。
でも、いらなくなるよね。
アプリケーションは全部ネット上にあるし。
データもネット上に置いておけるし。
実際、自社のハードウェアを使わずに事業展開をする会社なんてたくさんあるもんね。
もちろん、各クライアントの保守は必要になるかもしれないけど、電気や水道みたいにインフラ屋さんを呼ぶようになるんじゃないかな。普通の会社には電気担当も水道担当もいないもんね。ネットのトラブル8,000円とか言って来てもらうんだろうな。もしくはビルの管理人にネットワーク担当がいるとか。
会社の端末は今度こそ、本当にシンクライアント化するんじゃないかな。
全てのデータをクライアントに入れているワケではなく、多くのサービスはネット上に置いてある。ネットワークの速度が追いつかないアプリケーションだと一度すべて端末にダウンロードする必要があるけど、単に情報を見たり発信したりするレベルならばそこまでは必要がない。
ネットワークの速度も、どんどん向上するだろうし。
あっ、携帯電話と同じだね。
蓄積される情報。
情報をネット上に置いておく怖さを説く人が多いけど、Amazonや楽天に自分の住所名前、クレジットカードの番号と有効期限全て置いている人ってすごく多い。
その情報と会社の情報、個人レベルで考えればどっちも同じくらい大切だと思うんだけどな。
それに、たとえばGoogleで何かを検索すれば、その検索ワードは必ず自分のIDとひもづけられてGoogleのサーバに蓄積される。自分が何年も、それも毎日何回も検索したキーワードが全て蓄えられている。つまり、能動的に情報を置きに行かずとも、サーバ上には自分のデータがどんどん蓄積されていくってコト。利便性を求めればプライバシーなんて消えてしまう。データが残っているのは気持ち悪いとか、Googleが自分だけを狙ってその情報を好き勝手に利用するんじゃないかなんて考えるのはちょっとバカバカしいと思うな。
ネット上は匿名なのではなくて、ネット上こそ確実に自分の痕跡が残ってしまう。記憶じゃなくて記録だからね。
ハードウェア担当者がいらなくなる日。
会社だって、サーバとかいうワケのわからん大箱に大金をはたく理由がなくなるんだから、諸手を挙げてクラウド化を歓迎するんじゃないの。
ネットワークの信頼性が電気や水道と同じくらいになったら、会社からサーバは消えちゃうね。
サーバの管理、監視、運用は全部ソフトウェアレベルの話になってしまう。ハードウェア技術者じゃなくって、ソフトウェア技術者しかいらなくなってしまう。会社にいるハードウェア担当者は、いらないね。
なんせ、その、どっかに置いてあるサーバだって、仮想サーバかもしれないんだから。
仮想サーバでトラブルが発生したら、それはハードウェアじゃなくてソフトウェアのトラブルだから、やっぱりハードウェア技術者の出る幕ではないわな。
と、いうワケで。
何年後かわからないけど、会社のハードウェア担当からは足を洗えるものだと信じてます。