〜ホンダ・インスパイア〜

勝手にレビュー!とは・・・

自動車カタログの写真とスペック、装備のデータからid:zenkaifcが、勝手にそれっぽくレビューします。全て想像ですので、購入の参考には全くなりません。ご注意ください。

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世界を見据えた新インスパイア

ホンダのインスパイアといえば、かつてはフロントミッドシップに軽量5気筒エンジンを搭載し、そのスタイリッシュなデザインと軽快な走りで一世を風靡した車だ。
今回のフルモデルチェンジで実に5代目になる。
利益のおよそ半分を北米市場でたたき出すホンダにとって、アキュラブランドで展開するインスパイアは、より利幅の高い高級車路線を市場に定着させるための試金石となる。
そのため、デザインは全世界を見据えた、一見コンサバティブなものとなっている。どの地域で展開しても違和感のないものだ。
確かに保守的なデザインといってしまえばそれまでだが、世界中で認識されている日本車の安心感と共に、特にサイドからリアにかけてはドイツ車のような質実剛健さを感じ取る事ができる。

熟成されたプラットフォーム

エンジンはV型6気筒の3.5リッターSOHCである。このJ35Aは、北米で販売されているオデッセイ(日本では旧ラグレイトに当たる)と共通のものである。世界市場においてすでに熟成されきったエンジンと言えるだろう。もちろん、旧モデルよりもさらに磨きがかけられ、最高出力はとうとう280psにまで達した。数年前までならば、国内最高峰に位置する出力であり、1600kg強のボディと相まって、非常に力強い加速を体験する事ができる。
北米市場で熟成されたとあって、低速域でのトルクは非常に豊かであり、何も考えなくても日常域の速度まで到達する事ができる。

豊かな乗り味

ワインディングロードでは、その大型のボディをもてあますことなく、軽快な走りを堪能する事ができる。FFでフロントに3.5リッターのエンジンを載せているとは思えないほどフロントがグイグイ入っていく。FFの大型車でもここまでできるんだ、ということをホンダは証明してくれたし、前後ダブルウィッシュボーンによる高い接地性からもたらされる安心感は欧州車に匹敵するものがある。
ただ、非常に荒れた路面では上下方向のピッチングに対して若干収まりの悪い印象を受けた。取り付け部の剛性が若干足りない印象ではあるが、一般の走行でそれを感じる事はほとんどないだろう。

スマートな高級さ

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インテリアは、最近のホンダお得意の、立体的なアーチを描いた一体型インパネが非常に特徴的だ。本革、樹脂、金属、木目の全てがあしらわれたステアリングは少しやかましい気がするが、中央からせり出しているインパネ部は手が届きやすく、非常に使いやすい。
ただ、サイドブレーキが足踏み式やボタン式ではないのが気になった。価格が価格なだけに、今時サイドブレーキが手引き式というのは少しいただけない。
全席標準装備の本革シートは、他のライバル車と比較してもホールド性が高く、この車が自分でステアリングを握って積極的に運転をする、そんなドライバーズカーであるということを改めて思い出させる。
フロントシートを薄くすることでリアの居住性を高める、そんな姿勢も見え隠れする。

「間違いのない」セダン

今回は上級車種である35iLに試乗したが、現在の日本車市場において390万円というプライスタグは若干高めであるという印象を受ける。
セダン不況の中で、きっちりと作り込まれた、いわば正常進化を遂げたインスパイアのような車は非常に貴重だ。
「間違いのない」セダンが欲しければ、このインスパイアは一つの解になるのではないだろうか。若干高めのプライスタグも、保険の代わりになるだろう。

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