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「わからない」を、わかりたい。

今の仕事

今、会社にいる時間の10%くらいはプログラムを書いている。
去年あたりはもうちょっと多かったと思う。30〜40%くらいかなぁ。
まぁ、そもそもプログラミングは嫌いなんだけど、別に好き嫌いでコーディングの時間が減っているのではない。
単純にコーディングの速度が上がったり、仕様を書いたり、お客さんと話をしたり、要するにコーディングをしている時間が減ったというだけ。
最初は、システム営業をやろうと思って今の会社に入ったんだけれども、営業だって製造現場を知っているに超したことはない。今、見積もりを出したり、仕様を書いたり、コーディングをしたり、テストをしたり、納品をしたり、そういうことをやっていること自体に不満はないし、いろんなことができるので、その面では楽しくもある。


忘れられない違和感

んで、他の会社だとどうだかわからないけれども、今の会社では、仕事をするためにプログラミングを始めました、っていう人が自分以外には一人しかいなかった。
*1
つまり、他の人たちはずっと昔からプログラムを組んでいた人たち。話を聞くと、小学生の頃から組んでいたりしたらしい。
それと比べてオイラはプログラムを始めて2年ちょい。キャリアの差は明確なワケですよ。

で、俺みたいな人と、もともとプログラムが大好きでず〜っとプログラムを組んでいた人との間には、なんだかこう、ものすごい溝があるワケ。
経験の差がある分、技術的な溝があるのは当たり前ではあるんだけど、どうもそういうこと以外の溝があることにあるとき気づいた。

「なんでわからないのかがわからない。」
「最初に全部説明したでしょ。」

よく言われた。たぶんオイラは技術以前の問題、つまりコーディングをするときの常識というか、定石っていうのがわからなかったんだろう。もしくは、仕様の把握が甘かったんだろう。
もしかしたら、いろんなことをわかったつもりになって仕事にかかろうとしていたのかもしれない。

どんな時に言われたのかを思い出そうとしたけれども、人間、イヤなことは忘れるもので、なんで言われたのかはもう覚えていない。
ただ、その言葉を聞いたときに言葉にし難い違和感と言うか、不快感というか、温度差みたいなものを感じた。

現在の仕事を始めてまだ3年目だし、後輩もできたけれども、とりあえずこの2つのフレーズを使う局面っていうのはまだないなぁ。


「わからない」のレベル差

たとえば、「赤信号は止まれ、青信号は進め」という規則を知らない人間は、車が来ていなければ赤信号を突っ切ろうとするだろう。ただ、一般的には信号の色と規則というものが当たり前のこととして認知されているため、赤信号で止まらなければならないこと知らないこと自体が理解されない可能性がある。

そして、あの時のオイラっていうのは、「赤は止まれ」を知らない立場だったのかもしれない。
「赤は止まれ」が当たり前の世界で育った人間にはそれがわからないこと自体が理解できないだろうな、ということを最近考えていた。

つまり、その世界で当たり前であることを知った上での「わからない」と、それを知らない上での「わからない」との間にある溝をオイラは感じていたんじゃないだろうか、と。


コミュニケーションが大切と言うならば

誰が悪いとか、そういう話をしたいワケではなくて、オイラが感じたようなちょっとした不快感を他の人に感じさせないためには、その、わからないことが何なのかを徹底的に聞き出して、その疑問を一つずつ解決していく必要があると思う。
技術的な疑問点を解決するためのヒントは、今ならばネットをさらったり本を読んだりすればいくらでも手に入れることができる。
でも、それを解決する土台となる考え方や技術が固まっていないうちは、とことん疑問を解決していかないと、そこからほつれが出てしまうような気がする。
特に、研修をちょろっとやって、あとはOJTで、なんていうパターンだと、その土台部分を固めるのですら1年近くかかるのではないだろうか。
システムを作る上で知っておくべき業務の流れや専門知識についてもこれまた然りで、座学で何時間も集中して話だけ聞いていても頭にはほとんど入らない。
それを知ってか知らずか、全部説明したから2度目は一切教えないというのでは何も進まない。
現在オイラが携わっているプロジェクトでは、書類を一切作らなかったのでソースを解析して業務知識を蓄えろと言われているけれども、せめて修正点の資料くらいは作ってもらいたいものだ(笑)。

とにかく、今後はオイラみたいに、「仕事のためにプログラムを覚えました」という人が増えると思う。それがきっかけでコーディングが好きになろうが嫌いになろうが、とにかく土台の部分を一緒に固めていかない限り、後々とんでもない損失(本人の仕事的にね)が発生するし、それをやらずに「アイツはできない」なんて烙印を押してしまったら、大切なスタッフを逃すことになりかねない。

まぁ、なんというか、甘いというか、時間がもったいないというか、そういうことを思ったりもするけれども、先に俺の時間を10%あげて、ソイツが後で俺の仕事の30%でもやってくれれば俺はもっと別のことができるんだ、と最近は自分を励ましてたりもする。

なんか、自分が辿った軌跡と違う歩み方をしてきた人と上手にコミュニケーションを取る方法を毎日模索している感じではあるけれどもね。

*1:その人がもともとプログラムに興味があったかどうかはわからないけれども、少なくとも仕事をするために学習はしていたはず。